先週金曜日(12/12)に開催された、ハンハンのインスタ生ライブ。
ここでハンハンが話した内容の続報です。
内容は、映画「隠者山河(Hidden Landscapes)」を鑑賞したハンハンの感想なのだけど、
ものすごく深い話をしています。お時間があるときに、ぜひ。
チャンジャーハンの12/12生ライブ|映画「隠者山河」を見た感想
今日の話は、海外海哲のsannaさんが、昨晩アップして下さった英訳からの話です。
これだけの深い内容、かつすごく長い会話をを英訳して下さって大感謝です😢
※以下は、この映画についての解説と、sannaさんの英訳からの「和訳」です。続けてご紹介します。
チャンジャーハンが見た映画「『隠者山河(Hidden Landscapes)』とは?
本題に行く前に、ハンハンが見た映画について、先に解説しますネ。
映画「『隠者山河(Hidden Landscapes)」は…?
中国の作曲家 陳其鋼(チェン・チーガン)の半生を描いた、2024年制作の音楽ドキュメンタリー映画。
2025年11月25日に中国内で公開されたとの話。
(※公開されたばかりの映画をハンハンが鑑賞したことになります)
このドキュメンタリー映画の主人公=陳其鋼(チェン・チーガン)とは?
陳其鋼(1951年生まれ)は、中国を代表する現代作曲家の一人。
中国伝統音楽の精神と、西洋現代音楽の作曲技法を高い次元で融合させた作風で知られています。
専門は、現代クラシック音楽、交響曲、映画音楽。
若い頃、中国で音楽教育を受けるが、文化大革命の影響を強く受けた世代で、その後フランスへ渡り、20世紀最大級の作曲家 ピエール・ブーレーズ に長年師事。ブーレーズの正式な弟子として認められた、極めて稀な中国人作曲家。西洋前衛音楽の厳密さと、中国的な情緒・詩性を併せ持つ独自の音楽世界を確立した。
■代表的な仕事
2008年 北京オリンピック開会式の音楽総監督
世界的に彼の名が知られるきっかけとなった。
交響曲、室内楽、協奏曲、映画音楽など幅広く作曲、音楽教育者・思想家としての発言も多く、「成功」「芸術」「基準」に関する哲学的な言葉がよく引用されている
以上 AI解説より引用
ということで、この方に関する映画を見た ハンハンの話が始まります。
チャンジャーハントーク①映画『Hidden Landscapes(隠者山河)』鑑賞について
🌟sannaさんの投稿コメント:
IG Live 2025年12月12日 🎦💗
チャン・ジャーハン(#ZhangZhehan #张哲瀚)が持っている
その二面性が本当に好き。
明るくて、ユーモアがあって、前向きでエネルギッシュ。
でも同時に、内面にはとても深い層があって、
本当に奥行きのある芸術的な魂を持っている人だと思う。🥹
彼は映画『隠者山河(Hidden Landscapes)』🌄
について長い時間語っていて、
ただ作品を紹介するだけでなく、
自分自身の考えや感じたことを重ねながら話していました。

sannaさんの解説
ジャーハンは、作曲家・陳其鋼(チェン・チーガン)の芸術的な伝記映画『隠者山河(Hidden Landscapes)』~郭旭鋒(グオ・シューフォン)監督作品を観に行きました。
この映画は、インタビュー、日常生活の観察、洗練された映像表現を通して、作曲家・陳其鋼の人生を描いています。鑑賞中、ジャーハンの隣には酔ったカップルが座っていました。
男性は少しの間スクリーンを撮影したあと、映画の途中でいびきをかいて眠ってしまいました。
ジャーハンはその光景を振り返り、この映画についての感想を語りました。
🌟本人の言葉
「僕は映画を見るのが好きだし、学ぶことが好きです。
これは本当に真剣なんです。
この映画を観に来たのは、ドキュメンタリー映画としての視点からでも、
陳其鋼の人生からでも、彼が作った音楽からでも、何かを学びたかったからです。
僕は“学ぶために”来たんです」
「だから、僕はより一層集中して鑑賞し、より深く考えました。
(隣の人の)いびきは特に気にならなかったし、
たまにあまりに大きくなったときに、ちょっと笑ってしまったくらいです。
その瞬間、彼は無意識のうちに、静まり返った劇場に“伴奏”を加えているように感じました。
不思議なことに、それがこの作品に合っていたんです。
これは音楽家の伝記映画ですから。
そう、まさにそれです。とても興味深かった。
だから脚本家に こう言いました。
“こういう場面こそ、僕たちが舞台化すべきドラマだ”と。
文章にすると、この種の場面には、本当のドラマ的緊張感があります。
その緊張は、そこに居合わせた“僕自身”に委ねられています。
選択肢は二つあります。
彼を起こすか、起こさないか。
理由を知ろうとするか、しないか。
もちろん、僕は彼と一切関わらないという選択をしました。
でも、もしこれが本当のドラマだったら、
確かに二つの選択肢があります。
彼と関わり、ひとつのシーンを生み出すこともできたはずです」
だから、いつも人にこう言うんです。
こういう場面を書かなければならない。
観客が『あ…』と感じるような場面を。
現実の中で起こる、こうした小さな出来事は、とても面白いんです。

■自分自身の基準で生きる
「この先生(陳其鋼(チェン・チーガン))について
特に強く印象に残っていることがあります。
それは、以前のインタビューで彼が語った言葉です。
彼はこう質問されました。
自分が成功したかどうかを測る基準は何か、
そして、それに到達するには何が必要か。
その答えはとてもシンプルでした。
『自分自身の基準だ』と。
人々は反論しました。
私たちは外部のルールや構造を持つ社会の中で生きているのに、
どうして成功を“自分自身の基準”だけで測れるのか、と。
そもそも、この世界や社会の仕組みは、
そうした制度なしには成り立たないではないか、と。
それでも先生は落ち着いて、ただ繰り返しました。
『(成功を測る基準は)私の基準だ』と。
最初は、正直言って少し頑固に感じました。
しかし後になって、彼が自分の考えを説明してくれたとき、
彼は“音楽を作る人間”であり、この世界には
たった一つの普遍的な成功の形など存在しないのだと言いました。
自分自身の基準で定義された成功だけが、本当の成功と呼べます。
『自分が満足できる地点に到達し、自分の基準を満たしたとき、
そのとき初めて、私は成功したと感じるのです』
この話を考えてみて、私はこれは本当にその通りだと気づきました。
ちょうど、僕がテニスを学んでいるときと同じです。
自分自身が納得できるプレーができたとき、
自分が到達したいレベルに達したとき。
実際、わたしたちが行うあらゆることにおいて、
私たちは常に“つながり”を作り続けているのだと思います…」
「本当に、こういうことなのだと思います。
自分自身と、自分の生き方に満足していれば、それで十分です。
人生は、他人に何かを証明するためのものではありません。
自分には能力があるとか、できるとか、
あなたより優れているとか、そう示すためのものでもない。
他人を打ち負かすことで得られる動機は、不十分です。
長く自分を支え続けることはできないと思います。
自分の内側から、この根源的な原動力を掘り起こさなければならない。
それだけが、長く続くものです。
なぜなら、誰かを“対戦相手”として扱い、
一度打ち負かしてしまえば、そこで終わってしまうからです。
そう、結局これは、
自分自身が満足して生きるということに行き着きます。
基準は一つだけ、自分自身の基準。
そしてもちろん、それは正しいものでなければならないのです」
チャンジャーハントーク②不幸せについて、友人の大切さ、そして自分自身の基準
🌟sannaさんの投稿コメント
静まり返った映画館で、いびきをかいていた男性のことを
とても生き生きと描写していて、思わず笑ってしまったけれど😅
それが不思議と、鑑賞体験の一部にもなっていました。
チャン・ジャーハン(#ZhangZhehan)の映画の観方そのものが、本当に刺激的で、インスピレーションをもらえます。(テキストに誤りがあったらごめんなさい。彼、話すのが速くて…)
情熱あふれるライブでの映画レビューです🙏💓

不幸せについて、友人の大切さ、そして自分自身の基準
「これ、前にも言ったことがあったよね?
じゃあ“不幸せ”についてはどうだろう。
昔は、不幸せだと感じたら、それについて考えたり、
友だちと話したりしていたと思う。
当時は、物を買うお金もなければ、お酒を飲む余裕もなかった。
何人かで電話を掛け合って、
『出かけよう』と言い合うこともありました。
何をするかも決まっていないまま、とりあえず会って、
行き先も分からず、歩き回りながら決めていきます。
あの頃、人生は今ほど速く動いていなかった。
お酒は飲めなかったけれど、街をぶらぶら歩くだけで、
本当に幸せでした。
でも今は、お酒も飲めるし、地位や立場もある。
それなのに、なぜ逆に不幸せなのだろう?
それはきっと、期待値が上がったから、
自分にとって「正しい」と感じる基準が高くなったからだと思う」
「そして、もう一つ。
不幸せというものは、時に一気に、まとまってやってくるように感じる。
もしかすると、自分自身の“欲望の基準”を少し下げれば、
もっと幸せになれるのかもしれない」
「これに深く関係する出来事もありました。
10年以上会っていなかった友人に再会したんです。
彼はあるイベントに参加するために来ていて、
私たちはあらゆることを語り合いました。
とても楽しかった。
すると、その直後、
あるアカウントからこんな内容の動画が送られてきました。
『なぜ、10年以上前の古い友人に会うと、
こんなにも幸せな気持ちになるのか?』
その動画では、
その人が、あなたを“かつての自分”に引き戻してくれるからだ
と説明していました。
過去の記憶の中へ連れ戻してくれるのだ、と。
私は、それは本当にその通りだと感じました。
すぐに、一緒に楽しかった時間、
何の心配もなく過ごしていた時間、
馬鹿みたいに笑い合っていた時間を思い出しました。
それこそが、
最もシンプルで、最も純粋な幸せだった。
本当に、そういうものなんだ」
「だから私は、
ぜひ皆にもこの映画
『Hidden Landscapes(隠者山河/Yǐn zhě shānhé)』を観てほしいと思う。
私はとても好きです。
ドキュメンタリーとして見ても、
撮影は非常によくできていると思う。
そして彼は、
『良い作品には “私たち” はなく、“私” しかない』
とも言っていました。
それを成し遂げるのは非常に難しい。
だからこそ、本当に圧倒されるのです」

裏切ることのできない夢
作曲家は、リハーサルや通し稽古を重ねながら、
一つひとつの動きを書き上げていきます。
それが どれほど揺るぎなく成り立つかは、
自分の内なる世界に
どれだけ深く根を下ろしているかにかかっています。
だから、こう考えてみると、
監督であれ、俳優であれ、
どうやってその内側の自信を得るのか?
どうやって他人を納得させ、
同時に自分自身に対して
「これが自分だ。作品こそが自分だ。自分はこの作品に責任を持つ」
と言えるだけの確信を持つのか、ということになります。
映画の最後の場面を思い出します。
最終章は、
「ドラマは人生のようであり、人生はドラマのようなものだ」
という考えを中心に展開していました。
彼は、自分の人生に満足できなかったとき、
すべてのリハーサルを中止しました。
すでに組まれていた仕事のスケジュールも、
すべて完全にキャンセルしたのです。
彼は言いました。
「私は夢を持っている。そしてその夢を裏切ることができない。
私は夢を持っている。ほかのことはすべて対処できるが、
どうしても解決できないことが一つだけある。
それは、自分自身の基準に達していないということだ。
自分自身の基準に到達することを、私は自分に許していなかった」
一度この作品が世に出てしまえば、
もう変えることはできない。
だから彼は こう言ったのです。
「これは妥協できる問題ではない」
ほかの仕事、スケジュール、段取り、
そうした問題はすべて解決できる。
しかし、この一点だけは解決できない。
「私は自分の基準を満たさなければならない。
自分が満足するまで、書き続けなければならない」
本当に、ものすごく格好いいと思いました。
そして最後に、
その「人生のようなドラマ」について
先生が語る姿を見ていると――
彼は厳しすぎると言われるかもしれません。
だが実際には、
彼は記憶(暗譜)の技法を用いて、
すべての音楽家に挑戦しているのです。
中には、ただ席を埋めるためにそこにいる音楽家もいます。
低音楽器の奏者の中には、
彼が距離を置く者もいます。
私自身、子どもの頃、
ああいったオーケストラの列に並んでいたことがあります。
私は銅鑼(ドラ)を叩く役でした。
とても単純で、合図はただ「ドン、ドン」。
自分の拍で入ればいいだけです。
しかし彼は、
それを正確に扱うための、実に見事な方法を使っています。
それは、私が思うに、
彼がすでに完全な熟達と余裕の境地に
到達している人物だからこそできることなのです。
実に奥が深い この話… これを あの生ライブで語ってたことに 改めて驚きました。
まるで ハンハンがブログで書く映画のレビューを読んでるみたいで…。
※ハンハンのブログは、きっと、文章を書いて何度も推敲して、世に出してると思うのだけど(それだけ、クオリティが高い)、今日紹介した内容は、生ライブで語った話で、自分が感じたことを こうも文学的に表現するのはとても難しいと思う
改めて ハンハンは 本当に「いろいろな才能」にたけている人だと 感心しました<(_ _)>
※sannaさんの英訳のおかげで 内容が判明。改めて厚くお礼申し上げます。
※ハンハンのインスタ生ライブは、過去2回。和訳で内容を紹介しています。
興味のある方は過去投稿を参照下さい
【12/12IG生ライブ①】チャンジャーハンが語った「演技復帰&横店での撮影」
【12/12インスタ生ライブ②】チャンジャーハンが語った「新EPの制作&OSTについて」の話
ではでは今日はこのへんで ここまでご覧くださりありがとうございましたww
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